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【擬人カレシ】ミケの日常(小説)

記憶の欠片 ーspringー(前編)

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今回は2月24日の日記、多分3日で修羅場(笑)の小説のつづきです。
片方は記憶があるが片方はその時、まだ会っても無いのにどうして?
あの春の出来事はあったのか?記憶違いなのか?


・・・・・・・・・・・・・・・・・

白く霧がかかる真っ白の世界。
前も後ろも横も当然、上も下も見えない真っ白な世界に気がつくとミケは立っていた。
「ここはどこだ・・・?」
見たこともない見覚えのない世界。
ふとみると自分は水色のパジャマを着ていた。
ああそうか。確か、自分は布団にはいって寝ていなかったか?
でもどうしてここに?見たことも無い場所だ。どこだ?
「・・・・け・・・・ミケ・・・・・ミケ・・・」
遠くで聞き覚えのある声がしたのでそちらを振り返ると人が遠くに立っていた。
どうやら自分を探してるらしい。
その人物が誰なのかすぐにわかってミケは返事をした。
「ゆうまー!」
それは自分に人のことをたくさん教えてくれる人物であり最愛の人だった。
が、昨日二人でもめたはず。
なのにいつもと同じ様子で探してる。
「ミケ、ここにいたの?」
その人物が近くに寄ってくるとミケは息をのんだ。
明らかにいつもだったら着るはずもないかわいらしい服をゆうまが着ていたから。
水色のベストにショートパンツ。白の長袖シャツ。
頭にはかわいらしいレースで作られた黒の帽子。
「・・・アリス・・・か?それ、めちゃくちゃレアの・・・ガチャで当てたんか?いつの間に?」
ミケは目を丸くした。
なんか意外に似合ってやたらとかわいい。思わず抱きしめてキスしたいと思ったほどだ。
が、当のゆうまは何も答えず静かに笑っていた。
そんな様子を見て明らかに何か違うと悟った。
いつもと何か違う!ゆうまの様子が何か・・・どこか寂しそう?
ミケが首をかしげているとゆうまはそっとミケの頬にやさしく手を置いた。
「ミケ、ごめんな・・・俺にはやっぱり記憶がない・・・失くしちゃってごめん・・・大切な物なのにな・・・少し探してくる・・・」
ずっと気にしていたのか?それなのに昨日はあんなに彼に攻め立てて言ってしまった。
ミケは胸が締め付けられる思いがした。
「な!忘れちまったのは仕方がないだろ!これから又、二人で思い出は作れば・・・」
昨日はそう言いたかったはずなのに結局、言えなかった台詞だった。
ゆうまはそっとミケの口に自分の人差し指をつけた。
「ミケ、ありがとう。でも・・・探さなきゃ・・・大切な『記憶の欠片』だものね」
ゆうまは少し微笑んだ。
そこで聞きなれない声がゆうまを呼ぶ。
見ると真っ白の羽がはえた女の子?と思われる金のさらさらの髪の天使がゆうまを手招きしていた。
「そろそろ来て~時間だよ~!あんまりここにいたら体に負担がかっかちゃうよ~」
「・・・お迎えが来た。そろそろ行くよ」
相変わらず寂しそうな顔をしていたがにっこり笑ってミケに抱きついた。
「ちょっとまて!どういうことだ!?」
ミケは驚きをかくせなかった。
これって!このパターンはやばくないか!?
ミケの脳裏には彼が『二度と会えなくなる存在』になるとしか思えなかった。
「大丈夫だから心配しないで・・・かならず見つけて帰って来るから・・・」
「行くな!このまま俺といろよ!どうしてもって言うならいっしょに・・・」
が、ゆうまはミケの問いかけに首を横に振った。
「ミケ、これは俺が探さなきゃいけないことだから・・・暫くお留守番お願い・・・愛してる・・・」
ゆうまが突然やさしく首に手をまわしたかと思ったらミケの唇に自分の唇を重ねた。
すると白い霧に包まれゆうまの姿は消えた。何もなかったかのように。
後には真っ白な世界だけ。
あたりを見回すと何も無い。

「ゆうまー!!」
ミケがあわてて大声をあげてはっと我に返るとそこはいつもの自分の自室だった。
自分はベッドでいつものように寝てたのだ。
「夢か・・・」
俺はなんという夢を。しかも大声上げて起きたぞ。
しかも汗びっしょり。
なんであいつが夢に出てくる?
いつもあいつは恥ずかしがって自分からあんなことしないのに・・・
しかもアリス服。めちゃくちゃかわいくって似合っていた。
そういえば、ゆうまはあのアリスシリーズの服が好きでよくくじをやって当てては俺たちに着せていたな。
だけど、くじ運最悪で擬人専門ショップの店長さえ苦笑いしざる終えないくらいトランプ兵ばっかり当てて・・・
ミケは思い出してクスリと笑った。
ん?アリス服!?
ミケは先ほどの口付けされた夢をもう一度、思い出し顔が赤くなった。
これは俺の願望か?
何か体の奥から熱い何かがこみ上げると同時に胸の鼓動が高鳴った。
「ダメだ俺。そういえば・・・」
その夢に出てきた当のゆうまは?すぐに気になり飛び起きた。
まさか、昨日のことを苦にもう死んでるって事はないよな?
ミケはあせりを感じた。
あのままケンカしたまま一生会えないのは悔いが残る。
ゆうまが家の中でいるとしたらリビングか自分の部屋。
が、本人は部屋のどこにもいなかった。
それは理由がすぐに明らかになったからだ。

リビングに行くとレンが1人で朝ごはんだろうか?牛乳が入ったカップを片手にロールパンを食べていた。
「あ。ミケちゃんおっはよー!今日は昼からお仕事なのに早いね!朝ごはん、ミケちゃんの分もってゆうまちゃんが用意しておいてくれたよ!しかも豪華版!パンにサラダにオムレツ、フルーツヨーグルトだって。もう、オレの分も作ってくれればいいのに~ミケちゃんだけだって!にしても、ゆうまちゃんってオスなのに女の子みたいに手が器用だよね」
多少、ミケが血相をかえて入ってきたのにはレンは驚いたがいつもどおりノーテンキだ。
「あいつは?ゆうまは?」
「ゆうまちゃん?ゆうまちゃんだったら巴衛ちゃんと行きつけのケーキ屋さんのティールームが朝の時間帯にケーキ食べ放題やるから行って来るって。しかも今日はケモミミっ子は半額ディー♪はりきってた巴衛ちゃんに連行されていったよ。オレも連れてって~と、言ったら振られちゃったけどね」
「何!?朝からあいつらは甘いものか!?」
驚いてミケの頭から耳がぴょこりと出た。
それと同時に甘い物が苦手な彼は吐き気がした。
「んーミケちゃんもキツネの大きな耳が出るくらいびっくりする?」
「当たり前だろ!あいつら本当に甘いものが好きだな!考えただけで吐き気が~」
「その後はゆうまちゃん、出勤日だからこのままお仕事行ってくるって。だから巴衛ちゃんはそのまま1人で帰ってくると思うよ?行ってから時間経つからそろそろ帰ってくるんじゃないかな?」
今日は巴衛ちゃんといっしょにミケちゃんはお昼から仕事だったもんね。と、レンは言った。
夢とは別にゆうまは朝から一応、元気そうでそれを聞いて安心できた。
が、よくよく考えたら知らないことが発覚!
そういえばゆうまはどこで働いているんだ?てか仕事してるとは知らなかった。
たまにパソコンとにらめっこ(作業)してるのは知っていたが。
彼はほとんど自分達とこの家でいっしょにいる。

「ただいまー!」
元気な声が部屋中に響く。
噂をすればというべきか?
ゆうまといっしょにケーキ食べ放題に行った巴衛が帰ってきたのだ。
ミケはすかさず巴衛がいる玄関の方まで走っていった!
朝になっても一度も会えない彼の事が気になって仕方がなかったのだ。
「ん~ミケちゃん、速い速い!がっつきすぎ~」
レンは見送りながらミケに声をかけたがミケには聞こえなかった。
とりあえず、聞き出したかったのだ。
すかさず巴衛を見つけると腕をつかんで質問攻めにした。
「巴衛、今日ゆうまはどうしてた?俺のことなんか言ってなかったか?服とか何着てたんだ?」
あまりの勢いぶりにびっくりするくらいのしゃべりぶりだった。
「ちょっと・・・痛いよ!離して!ミケ兄、急に一度に色々言っても僕、わからないよ!」
巴衛は何が起こってるのか昨日から見てるからだいたいわかってはいた。
が、まさか帰った途端にミケから質問攻めをくらうとは思わなかった。
「ミケ兄、落ち着いてよ!ゆうまさんのこと?ちゃんと聞くからちょっと待って!」
と、いうか帰ってきた早々これじゃあ僕が落ち着かないよ!といわんばかりに振り払うと巴衛はリビングの方を指した。
「ちょっと待ってて!これ部屋に置いてくるから!ミケ兄はあっちに行っててよ!」
カバンくらい置きに行かせてよね。
そういわんばかりだ。

リビングでは気を利かすようにミケは巴衛がいつも使ってるマグカップにお茶を注いだ。
レンは自室にもどったらしく姿はなかった。
巴衛は何だか怒り口調だ。
「で?いつものミケ兄ぽくないみたいだけど?僕にゆうまさんの何を聞きたいの?」
ミケの取り乱し方が朝から半端ないのはよくわかった。
さっきまでいっしょにいたゆうまもいつもより元気がなかったのは巴衛は手に取るようにわかっていた。
昨日の件が原因。
「ミケ兄、朝ごはんはちゃんと食べたの?ゆうまさん、すっごーく寂しそうだったよ。どう考えても思い出せないんだって。ミケ兄の事、気にしてて・・・あ。その朝ごはんはミケ兄だけ特別メニューみたいだよ?食べてあげてね」
ゆうまなりのごめんの形。
食事を見ると先ほどレンが言ったとおりに男性が作ったと思えないほどよく作られていた。
側におかれてたフォークでサラダに手を伸ばした。
それを見届けると巴衛は話し始めた。
「ねえ、ゆうまさんにも聞かれたけどミケ兄ってさ~去年のお花見大会の時って本当にいた?僕もゆうまさんといっしょに行ってるけど覚えてないんだけど?」
その言葉にミケは驚いた。
「どういうことだ?」
自分じゃなくって何故巴衛がいっしょだったのかわからなかった。
ただ目を丸くして巴衛を見るしかなかった。
「僕は保護動物だったの。で、ゆうまさんに育ててもらってたの。ん~親代わり?だからママ・・・じゃなくってパパ?かな。去年の春はまだ子狐だったから抱っこして連れて行ってくれたんだよ。その時ってたしか・・・研究所で預かってた生徒さん2人でしょ?待機生徒さん3人。ちなみに内訳は犬1うさぎ2猫1狐1じゃなかったかな?で、シオンさんとヨウタさん。その狐さん、同族だからって嬉しかったみたいで僕を遊んでくれたり抱っこしてくれて~でも預かってる生徒さんだったから名前あったからミケ兄じゃないし」
それにはさらにびっくりだ。
まさか擬人研究所の名前が出てくるなんて思いもしなかった。
保護動物と聞いた時点でどこかの動物保護施設かと思っていたから。
「は?て、ことはお前、子供の時から擬人だったのか!?」
自分はたしか擬人にするのは交配可能年齢に達してからとかなんとか聞いてたが例外もあるのかと考えた。
が、すぐに巴衛によって否定される。
「ちがーう!そんなわけないでしょ?『子狐』だって言ったよ!大体、僕はミケ兄の後にここに来てるでしょ!じゃなかったらミケ兄が来た時点で僕いるよ」
「あ。そうか。ちょっと待て!じゃあどうして擬人研究所の人たちと行くんだ?関係ないだろ!そもそもゆうまと研究所の関係ってなんなんだ?」
もう何が何だかミケにはわからなかった。
思いもよらないことが次から次と。
そんな様子を見て巴衛はきょとんとした。
「ミケ兄、知らなかったの?」
「何がだ?」
「ゆうま先生の仕事場、擬人研究所だよ」
「何!?アニマル部か?」
ミケはひたすら驚くしかなかった。
擬人をモロにあつかってる所なのに知識なさすぎだろとミケは思えて仕方がなかった。
それもその筈で初めてゆうまの元に来た時のありえない行動を思い出したのだ。
ゆうまにオナカが空いたといった所、キツネはこれだろと出した食事が『ドックフードのカリカリ』だった。
ミケは困ってこれじゃなくって普通の人が食べるご飯を出してくれとせがんだのだ。
今考えてもありえなさ過ぎる。
たしかにケモノ(キツネ)を人が飼う場合は与えるらしいが。
「違うよ~!医療部。もっともほとんど末端の研究員だから擬人になる前の獣のケアとか予防接種。擬人はほとんど扱わないの。普通の獣医と違って病気の子がほとんどいないし、出産とか無いからアニマル部が動物の先生になる人が獣の数に対してすっごく少ないからって困ってるのを知ってゆうまさん志願したんだよ。ちなみに当時はゆうまさん、保護動物の面倒も見てたけど今は他の人が見てる」
意外にゆうまの情報に巴衛が詳しい。
これまたびっくりするしかなかった。
「・・・ケモノ専門か。納得。通りでドックフード出すわけだ」
「ドッグフード?て、何??」
巴衛は首を傾げた。
が、その質問を掻き消すかのようにミケは次の質問をした。
「で、ゆうまのことなんでそんなに詳しいんだ?」
俺にはゆうまは何も話さないのに。
なんで他のオスがこんなにも知ってるんだ?
考えたら少しイライラする。
「やりとりはゆうまさんの側に僕がいたから知ってた。ゆうまさんの本当の理由は僕があまりにべったりでいつも後ろをついて歩いてたから。いつまでたっても親離れ出来ないからいい機会だからって!」
あの日、たくさん泣いたけど一応、これでも今は親離れしてるんだよ。と、巴衛は言った。
それでミケは納得がいった。
「で、今日ゆうまの服ってまさかアリスだったり・・・」
「え!?そんなレアなのうちに無いでしょ?そもそもゆうまさんかわいい服ってオスだから着ないし。あったとしたら何考えてるのか僕に着せたがるかもだけど。急にどうして?」
首をかしげた。
「気にするな!今言ったこと忘れろ!」
ミケが顔を真っ赤にして必死に取り繕った。
「ふーん。ミケ兄はゆうまさんでいやらしいこと考えてたんだね」
白い目でじーと睨みつけてる。
「馬鹿か!そんなことするか!」
「ねえミケ兄?僕のパパをいやらしいことに使わないでくれる?」
「は?そういうことじゃない!大体、そのなんだ?違和感ある言い方!やめろって!」
なんか子持ちの親と付き合ってるような違和感を覚えると言いたかったがゆうまとの関係はまだ巴衛とレンには打ち明けてないので言わないではいるが。
「うん。冗談!『パパ』なんてゆうまさんに言ったら外に放り出されちゃうもん。ちょっとミケ兄を困らせたかっただけ!ゆうまさんと仲良いんだもん!あとは何聞きたい?と、いうか僕じゃなくってゆうまさんに直に聞いたら?」
巴衛は笑いながら言った。
「は?聞けないからお前に聞いてる!」
「ミケ兄てさ~ゆうまさんのこと好きなんでしょ?いっしょに住んでてわからないと思ってる?」
思わずミケはそういわれて黙ってしまった。
それと同時に焦りを感じる。
まさかバレているのか?不味いだろ!?隠し通さなきゃいけないのに。
自分達は性別的にも種族的にも立場でさえ許されるわけがない恋をしている。
それをわかっていてお互いしてる行為。
それが人に知れるのは不味いと。
ここは誤魔化す!と、思い立った。
「まさか・・・お前急に何を言ってる?」
暫く間をおいて言うからなにも言わなくても主張してるようなものだ。
「今更、隠さなくてもわかる!ぼくはゆうまさんとミケ兄のことが大好きだし。だけど何もかもぼくがゆうまさんの事知ってるって思ったら大間違い。ただ好きな食べ物の趣味が合うだけ。ミケ兄の方が何倍もいっぱい知ってるクセに。勘違いしないでくれる?」
ミケは普段、子供っぽい巴衛が意外にしっかりしていて驚かせられた。
実のことを言うと巴衛は昨日のミケとゆうまのやり取りで二人の関係という物をなんとなくレンと知ったのだがあえてずっと知ってたフリをした。
「話さないままでいるとこのまま本当に話せなくなるよ?いいの?仕事が終わったらゆうまさんを迎えにいってあげたら?丁度、終わる時間に間に合う時間だし。で、もう一度二人っきりで昨日のことを落ち着いて話したら?今だったら昨日より落ち着いてるでしょ?」
「まあ昨日よりは・・・」
だけど、そうは言ってもどう切り出したらいいのか?
できれば覚えていて欲しかった。
けど、影も形も覚えてないと言ってるし。
昨日はあんなに言ったけどうまく言えるのか不安はある。
つづく・・・


・・・・・・・・・・・・・・
うわっ!
思ったより長くなった。
こんなヘッポコ小説ですがまだまだつづきます(笑)
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