【擬人カレシ】ミケの日常(小説)

記憶の欠片 ーspringー(中編)

 ←記憶の欠片 ーspringー(前編) →記憶の欠片 ーspringー(後編)
夕方、自宅のあるマンションの前で仕事が終わって帰ってきたミケと巴衛は話しこんでいた。
これからの作戦みたいなものだ。
どうやってゆうまに会いに行くか?の打ち合わせだ。
「ミケ兄、医療部は表は診察だって行けば簡単に行けるけど先生に直に会うのは仕事中だし、ほぼ無理。裏からだと研究員のIDカード無いと扱ってる物が扱ってる物だから入れないよ。だから事前に言ってなきゃ例え研究員の生徒だと言っても無理。だから先生が相談に来たり生徒が来るのを想定してるアニマル部に行ってシオンさんかヨウタさんに会って話をつければ簡単だから!」
巴衛の話は密なものがあった。
これから極秘侵入作戦でもするような力説だ。
そんな大それた事をする訳でもないのに。
ミケはこの詳しさに関心してしまった。
でもそれってつまり?我に返ってはっとなった。
「・・・お前、頻繁にゆうまんところに行ってるだろ。じゃなきゃそんなこと何で知ってるんだよ!」
ミケからため息がもれた。
「うん、でも最近は行ってないよ!」
巴衛は目をキラキラしながら自慢げにうなずいた。
「そんなに自慢げに言うなよ!恥ずかしい」
「もう!今は行ってないの!昔の話だよ!」
「ま、いいが。さっきのはつまりアニマル部から行けということだな。研究棟の次に医療部はセキュリティが厳しいで有名だもんな」
果たしてそこまで行けるのか?疑問だったが今日はどうしても行かなければいけない。
「あ。ミケ兄、早く行かないとゆうまさん仕事終わっちゃう!でもってアニマル部の人、帰っちゃうかも!」
「お、おう!じゃあいってくる」
「夕飯、ミケ兄とゆうまさんは無し決定ね!ダメだったらコンビ二でも行ってお弁当買って食べてね!」
「おう。わかった!」
擬人研究所の方へ歩き出したミケの後ろで巴衛が声をかけたので手を振り答えた。
「なーんて。実際はアニマル部も医療部も残業多いんだけどね。あとはミケ兄とゆうまさんがうまく仲直りしますように」
ミケの後ろ姿を見送りながら巴衛はつぶやいた。

ミケは歩いて15分くらいのところにある擬人研究所にたどりついた。
白い大きな建物に入って受付に話すとすぐにアニマル部の方に通してもらうことができた。
アニマル部に行くと受付から連絡が行ってたようでシオンさんが迎え入れてくれた。
「ミケさん久しぶりですね。今日はどうされたのですか?貴方がここに来るのは珍しいですね。相談事ですか?」
そういうと応接セットが置かれた席へと通された。
「実はお願いがあるんですが・・・医療部の方に行きたい。でも聞いたら事前に知らせてないとダメだって」
「ゆうま先生の所ですか!?」
「仕事がそろそろ終わるかなって。ゆうま先生をたまには迎えに行こうかと思って」
ミケから聞くとシオンは顔を強張らせた。
「それは難しいですね。申し訳ありませんがゆうま先生から業務の支障になるからと止められているのですよ」
「無理ですか・・・でもそこをなんとかならないか?」
よくよく冷静になって考えてみればそうなるんじゃないかと。
どこかでわかっていた。
急に来て『はいどうぞ』っていうものでもないだろうに。
「そうですよね。でも、無理だよな。すみません・・・」
わかっていたけど落ち込む。
するとミケの様子を見てシオンが提案をした。
「そうですね~ゆうま先生もミケさんでしたら・・・頻繁に来てる訳じゃないしあまり叱らないとは思います」
「え?じゃあ・・・」
ミケは目を丸くした。
「実はゆうま先生に書類を要求されてるのでこれから医療部に行く所でしたので」
シオンは笑いながら書類をひらひらさせた。
「今回だけ特別ですよ!お仕事の邪魔をしないと約束してもらえますか?でしたら案内しますよ」
「本当か!ありがとうございます」
ミケの顔がぱっと明るくなった。
これでゆうまに早く会える!
これはシオンに感謝しなければ!
「これをゆうま先生に渡さない限りこっちも帰れませんからね。ところでミケさん?」
「なんですか?」
「お医者さんは平気ですか?医療部ってその・・・病院ですが?」
「大丈夫だ!へ、平気だ!」
が、実の所ミケは苦手だった。
あそこに行くと決まって注射をくらう場所だからだ。
シオンはと言うとミケが言葉と裏腹に実際はあまり平気そうには見えなかった。
「今日は予防接種とかじゃないのでよかったですね」
「俺は別に大丈夫だ!」
「わかりました。それを聞いて安心しました」
シオンには耐えてるところがどことなく人らしい気もした。

医療部まで来ると病院特有の薬やら消毒の匂いが当たり一面にした。
ミケはと言うとやっぱり病院は苦手だ。
が、今日は予防接種でもなんでもない!
ゆうまに会いに来ただけだと言い聞かせた。
「ミケさん、ここですよ。少しここで待っててくださいね!話して来ますから」
廊下で少し待つことになる。
中から何やらシオンとゆうまの声が聞こえた。
ドアの向こうがゆうまの仕事場だろうか?
「頼まれていた書類ですがやはり無理ですね。いくら寒い地域だとしても7月では・・・」
「やはりそうですか・・・気温管理した施設とか行ってないし・・・うーんやっぱりあれかな?」
「そうなると探すのが困難ですね。登録番号が複雑になりますし。同じ種類でもとんでもない数になります。ところで・・・」
「ありがとうございます。珍しいな・・・」
そこで又、別の声がする。
どうやら男の人だ。聞いたことあるような?
「ゆうまっち~大丈夫か?献血と採血お願いだとさ」
「は?又か?研究員だから容赦なし?殺す気か?何考えてるんだ普通、両方やらんだろ!俺、体から血がすべてなくなりそう」
「んなわけあるか!大丈夫だよ。何かあったら主治医の俺が止める」
「どうせ献血は研究部だろ。モルモットじゃないって言ってるのに」
「しかたないだろ!貴重種だから」
「は?どこが?そこら辺にころがってるだろ!自分たちが過去に廃棄したもんの子孫から採るか?」
「あ。シオンさん忙しいところすみませんでした。ありがとうございました。もう一度、こっちで探してみます。苦労しそうですが。あと水嶋~悪いけどうちの生徒が1人来てるから俺の事務用デスクの方に案内して~。で、座って待っててもらってくれ」
「了解~!採血と献血終わったらすぐこっちに来いよ~いつもの薬用意しとく。切れてるんだろ?」
「だね。わかった!行くよ」
会話からするとゆうまは患者か何かなのか?病弱とかどこか悪そうにも見えないが??ミケにとっては謎な会話だった。
まあ実際はこっちが?になる大した会話ではなく仕事中の会話だからこんなものだろう。

目の前のドアが開く。
すると男性が二人出てきた。
1人はシオンでもう1人は水嶋って言う人だった。
「ミケさん、今度はちゃんとアニマル部に遊びに来てくださいね。あとはこの方が案内してくれますよ」
そういうとシオンは元のアニマル部のほうに帰って行った。
「こんにちは。ミケ君?だよね?」
感じよさそうな青年だった。
あれ?この人は?見たことある!すぐにミケには分かりうなずいた。
それはミケがゆうまのところへ来てすぐのころだった。
あの頃、ミケはあまり人の言葉がうまく話せなくって悩んでいた。
そこで同族の子と話をすれば遊んでるうちに少しは早く覚えるのじゃないかとゆうまが考えてくれて紹介してくれたキツネがいた。
今、目の前にたってるのはそのキツネの所の先生、水嶋だ。
でもってゆうまと仕事の同期で仲の良い擬人のお医者さん。
今はお互いに遊びには行ってないが間違いない。
「お久しぶりです。ルカは元気か?」
ルカというのはそのキツネの名前だ。
「ん?ルカ?元気、元気!最近、卒業して結婚したけどな」
「け、結婚!?ルカが?いつの間に?」
久々に聞く先輩キツネの近況に驚いた。
「ん~冬くらいだったかな?それよりミケ君、少し見ない間にすっかり人っぽくなったな~」
「水嶋先生にはそう見えるか?俺、ゆうま先生にお前はいつまで経ってもケモノ、ケモノってうるさく言われてて。この前もオスと言ったら男と言えって叱られて・・・」
「ははは、ゆうまっちって意外に細かいからな~」
暫く二人で話し込んでしまった。
「あ。そうだ!つい話し込んでしまったな。ゆうまっちがもう少し時間掛かるから待っていてくれって」
そう言うと中に通された。
どう考えても病院の中だ。
気分、怖くってドキドキしてしまう。
通されたのは机が6つほど置かれた部屋と言うより書き物用に設けられたスペースみたいな感じの場所だった。
が、外の診察室の方の音はあまり聞こえない構造にはなってるようだ。
片隅には動物が入る柵が置かれていた。
「ゆうまっちの席はここ。あ。資料とか机の物にはさわるなよ~大切な物だから」
そういうと水嶋はミケに手を振って仕事の方にもどった。
言われた席に座ると机の上はきれいに整頓されていた。
机の上に乗ってる2つの写真立てに目が留まる。
一つはレンが来た時にゆうまが連続でガチャがかぶったぞ!記念とか言って笑いながら3人で色違いのチェシャネコの服を着て撮ったものだ。
普段、クールなミケも思わず吹いてしまったのを覚えてる。
「何でこんな物をこんな所に飾ってるんだ?」
でもこんなところに飾るくらいだからよっぽど自分たちの顔がツボだったのだろう。
ある意味、ゆうまらしくって和む。
「ゆうまの奴、俺たちのこと大切なんだな」
手にとるようにわかる気がした。
それよりも気になるのがもう一つの写真立てだった。
ゆうまがミケと巴衛と同じ色の白っぽいシルバーの毛並みで耳の先としっぽの先が黒のキツネを抱きかかえて満開の桜の中にいる。
しかもゆうまが嬉しそうに微笑んでる。
明らかにどうみても自分が会ったことが無いキツネだ。
「これは誰だ?明らかに俺以外のオスのキツネだよな?まさか、ゆうまの奴が浮気!?」
なんだよ!「ミケ以外のオス同士の愛はまったく興味ない」とか言っといて!思いっきりオス同士で浮気か?
こいつと桜見たことは覚えてて俺とはすっかり忘れてるのか!?
なんか考えただけでイライラする。
こいつとどんな関係だ!?絶対、問い詰めなければ気がすまなかった。

暫くしてゆうまが帰ってきた。
「ミケ、待たせて悪かったな。ごめん。昨日の文句又、言いに来たのか?あれから調べてもらってもやっぱりお前が擬人化したの7月でどんなに寒い所でも桜は無理だ。で、聞きたいが・・・・」
ゆうまは白衣を着て薬の袋を片手に持って入ってきた。
はたっと気がつくとミケがものすごい顔で睨みつけている。
「な、何?なんで睨みつけてるんだ?昨日のことは悪かったって・・・本当に覚えてないんだ」
ゆうまは思わずおどっとなってしまう。
「なあゆうま?これはなんだ?どういうことだ?」
キツネとのツーショット写真を前に突き出した。
びくっと一瞬なったがゆうまはこれの事かとため息をついた。
「なんだ。これか?てっきりもう一つの方かと思った。ミケ、ヤキモチか?」
「ヤキモチ?これってどうみても俺以外のオスだよな?浮気じゃないか!しかも何大事に飾ってるんだ」
ヤキモチってなんだ!どこからどうみても浮気だとミケは訴えた。
が、そんなイライラしてるミケの様子を見てゆうまは急に笑い出した。
「ミケ、俺を誰かに取られたんじゃないかってあせってる?しかも俺が自分以外の誰かとって。これ、そんな大それたものじゃないんだけどな」
「じゃあなんだよ!言えよ」
「知りたいか?」
意地悪をするようにゆうまはミケに言った。
当然、ミケはうなずく。
ま、隠すようなことじゃないしいいかなと言うとゆうまは話し始めた。
「こいつがなーんかインパクト強かったから写真撮って置いてあるが正解かな。最初に言っておくがこいつは自分の住んでる所に帰ってる。多分、元気に森や野山を駆け回って時期的にパートナー見つけて家族作って暮らしてるよ。だから会いたくても会えない。ま、野生に生息してるキツネだからそれでいいんだけどな」
そう言ったゆうまはどことなく寂しそうにもみえた。
「去年の2月中旬くらいだったかな?それから2週間くらいしかいなかったんだけどな。この写真のキツネがここ(擬人研究所)に保護されてきた。その時、この子の前足はひどくってさ。トゲかなんかささって取れなかったんだと思う。そのトゲからばい菌が入って歩くのもやっとってくらいに膿んじゃっていて。こんな状態だから当然、痛かったと思う。噛んで血だらけだった。多分、狩りも満足にできなくって何日も餌にありつけなかったと思うよ。保護した時はこの写真よりガリガリに痩せていた。しかも保護する時に無理やりとっ捕まえて檻に放り込んだもんだから警戒しまくりで。他の研究員が餌をやっても威嚇しまくりで噛み付くわ餌は食べようとしないわ。苦労してたよ。当然、治療どころじゃないというわけ。そこで俺だったらって話になって。なーんか小さいころから俺、イヌ科の動物に懐かれやすいんだよな。好きってこともあるけど。そしたらこいつに思いっきり腕を噛まれたけど俺の手からえさ食べてくれて。が、今度は困ったことに俺以外は受け付けなくって・・・ん?ミケどうした?」
ゆうまが気がつくとミケは俯いていた。
そして重々しく口を開いた。
「知ってる。ゆうまに噛み付いたの俺だ。怖かった・・・殺されると思ってたから・・・」
「え?ええー!!これミケ?ミケのケモノに戻った所を見たこと無いからあれけど、しっぽと耳見る限り違いすぎないか?」
ゆうまはミケが思いもしない意外な事を言ったのでただただびっくりするしかなかった。
「でも俺だ。思いっきり噛み付いて抵抗したのに優しくしてくれた。今更だけど、ごめん。すっごく痛かっただろ!」
「気にしてない!この職業やってると日常茶飯事だし。どっちかというと治療してた動物にあやまられたの初めてでびっくりだ」
ゆうまはミケの肩をぽんと叩いた。
「ゆうま、実は言いにくいんだが・・・今だから言えるが・・・あれさ・・・」
「ん?なんだ?」
ゆうまは首をかしげた。
「実はあれ、仲間と毬栗でボール遊びしていてそしたら前足にグサッと。どうやっても足に刺さったトゲだけが取れなくなって。だんだん痛くなってきて早くトゲを抜こうともがいて噛みまくったらああなった」
「は?なんだそれ」
事情を知って目が点になる。
が、所詮キツネがやることだからそんなものだろうか?
「じゃあ俺も言うな。今だからお前に言うけどさ。あの時、元に治る見込み難しかったんだぞ。あんなに噛みまくって血だらけにして。状態を見る限りもう少し遅かったら前足切断するしかなかったって話になってたんだぞ。つまり、野生復帰見込みなし。最悪は安楽死だな。ま、検査したらなんとか大丈夫そうだってことになってさ。綱渡り状態だったってこと。前足?今で言うと手か。あってよかったな!」
「・・・そうだったのか」
怖かった。そんな事態になっていたんだとミケは驚かされた。
「あの時は大変といえばそうだったかな?ミケがなんせ、俺にしか懐いてなかったからえさも治療もすべて俺。でもがんばって餌食べて嫌がってたエリザベスカラーをがんばってつけて治療もさせてくれて。思ったより回復も早くって野生復帰訓練も思った以上に順調に終わってよかったよ。あれ?この写真がミケだったろ?ひょっとして?」
じっとゆうまはミケのほうを見た。
ここでようやくミケはゆうまがあの話を思い出したと喜んだ。
「ミケ、ひょっとして元の所にもどる前の日に連れてった桜のことか?」
ゆうまは写真を手にながめた。
「やっと思い出したのか?これのことだ!」
にっこりとミケは笑った。
反対にゆうまは怒れて来た。
「ミケく~ん!ふふふふ。そうだったんだあ~♪」
ゆうまもニッコリと笑って見せたが次の瞬間、顔が豹変して睨みつけ、ミケの胸倉をつかんだ。
「だったら最初から毬栗どうこうとか治療してもらってたとか言えよ!キツネの時から会ってるって今の今まで思わなかったぞ!8月に会ったのが最初であれは別のキツネだってずっとこっちは思ってたぞ!だいたいこの時期は恋してアホになってるキツネやら人になりたがるキツネが道に出てはねられるとかなんとかやたらと保護される奴が多いんだ」
「ご、ごめん」
ミケはあやまるしかなかった。
しかっても仕方がないかとミケから手を離すとゆうまは又、話し始めた。
「ミケが人になってからだと思ってアニマル部巻き込んで書類出してもらって馬鹿みたいだ。わからなかったから保護されてた動物ん中じゃないかって。登録番号がわからない奴を膨大な量の書類の中から探すんかって頭抱えてたのが馬鹿みたいだ。何のために悩んでたのか?」
ため息がもれる。
「ゆうまだったら覚えてるって思った。あの時、『ナイショで特別にな!』って言って桜を見に連れてってくれただろ」
にっこりとミケは笑っている。
「野生動物は基本的に愛情が移らないように名前とか付けたりしないし。ましてやかわいがって野生復帰に障害があるようなことしないからな」
そういうと急にゆうまが考え込んだ。
「どうした?」
ミケも首をかしげた。
「この桜、見に行きたいか?」
「もちろん!連れてってくれるのか?」
ミケの目がぱっと輝く。
が、ゆうまは考え込んでいるままだ。
「この桜、早咲きなんだよな?今が3月中旬だから・・・例年通りだったら散って葉がでてるか?」
「何!?じゃあ無理なのか!?」
ミケが残念そうな顔をする。
依然としてゆうまは考えたままだ。
「けど、今年は寒くって開花が遅れてると聞いたな~。ひょっとしたらまだ咲いてるか?うーん・・・微妙だな」
じっとミケの顔をゆうまは見つめた。
「なんだ?何、じっと見てるんだ?」
「よし!仕事終わったし、折角だからあまり期待は出来ないが行ってみるか!」
ゆうまがようやくにっこり笑った。
着ていた白衣を脱ぐと椅子にかけた。そして、いつも仕事に持っていくリュックに薬の入った袋をいれた。
その薬の袋が気になってミケはじっとゆうまの顔を見たがゆうまは気にも留めてない。
「ところでミケ?今日、仕事の帰りに寄ったって顔してるけどお前、今日は運び屋の仕事だろ?家を通過して来てるだろ!」
ミケはびくりとなった。
叱られるかと思ったがゆうまは一瞬睨んだがすぐにいつもの顔になった。
「ま、叱らないでいてやるけどさ」
「じゃあ今からデートか?ゆうまオススメの店で夜ごはんか?」
目をキラキラさせた。
「ん~あの桜見に行くなら通りのいつものラーメン屋くらいか?あそこだったら男二人でも浮かないぞ!」
「じゃあそこでいいぞ。その後にあの桜が見たい。オナカがすいた」
「はいはい。君も仕事終わって俺を待っていてオナカが空いてるもんな」
おかしくって思わずゆうまは笑った。


つづく・・・

スポンサーサイト


  • 【記憶の欠片 ーspringー(前編)】へ
  • 【記憶の欠片 ーspringー(後編)】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
  • 【記憶の欠片 ーspringー(前編)】へ
  • 【記憶の欠片 ーspringー(後編)】へ