【擬人カレシ】ミケの日常(小説)

びっくりしてもらいたいから (一応、小説です)

 ←うおおおおー!! →サンタ服
どたばたとさわがしく巴衛が帰ってきた。
そのまま、リビングで本をゆっくりと読んでるミケの元に来ると巴衛は早口でミケに問い詰めた。
「ミケ兄!今日、ゆうまさんって仕事って言ってなかった?」
「巴衛、帰った早々騒がしい!そうだが?」
慌ててる巴衛の様子をよそにミケはいつも通り冷静だ。
「ミケ兄、いい?落ち着いて聞いて!もうもう大変なんだから!」
「何がどうした?」
「落ち着いて聞いてね。すっごくびっくりなんだから!」
「落ち着いてるが?・・・何だよ」
「今日ね、僕、バイトだったでしょ?で、帰りにショッピングセンターの前を通って帰ってきたの。そしたらゆうまさんを見かけたの!」
「まあ休憩時間に研究所抜け出しておやつでも買ってたんじゃないのか?」
「違う!あれは明らかにそうじゃないよ!ミケ兄より少し年上で背が高い金髪の男の人と仲良くカフェテリアでお茶してた!」
「まさか。あいつでも仕事場のつき合いとかあるだろうし・・・」
「そうじゃないよ!あれは明らかに雰囲気が恋人同士みたいな感じだった!ミケ兄、ゆうまさんに浮気されてるよ!ゆうまさんてばミケ兄がいるのに二股かけてたんだよ!」
「・・・少し詳しく話してくれないか?」
「えっとね・・・」
話始めたところでレンが泣きながら帰ってくる。
「ミケちゃんいる?もうもうゆうまちゃんが信じられないよう。ミケちゃん聞いて~」
「は?お前もか!」
「ゆうまちゃんが浮気したー!!」
「レンも見たの!?もう僕もびっくり!明らかに研究所の人じゃないよね!」
「そうそう!年は巴衛ちゃんと同じくらい?で、茶髪で・・・」
「えー!?僕見たのは金髪で明らかに年はレンより上だったよ」
「じゃあじゃあ、ゆうまちゃんって三人も恋人いるってこと!?もう!ミケちゃん、ちゃーんとゆうまちゃんの相手してるの!?まさか放置してないよね?」
「うっうっ・・・これじゃあミケ兄がかわいそうだよう」
「最近、夜はいつもいっしょだ。昨日の夜も俺の尻尾が無いと寝れないとか言って甘えてた。まさかそのゆうまが・・・?」
信じられない!という状態で3人ともショックで俯いてしまった。
昨日は何もなく普通だった。それなのに実は自分も入れて3人の男と関係があるのか。
ミケは急に何かが崩れ落ちる様な思いだ。

そんな状態になってるなどと知らずに当の本人はいつもとかわらず家に帰ってきた。
ただ、いつもと違うのはお客を連れてきていた。
「ミケ、巴衛、レン~いるか~?紹介するな。うちの父さんズ。ちょっと大事な話があるからリビング空けてくれ!」
「お前らゆうまのヤツ、親と待ち合わせしてたんじゃないのか?見たのはあの人たちのことか?」
「違うよ。レンは?」
「違う!」
「それよりも親って割りに若くないか?どっっちかと言うと親って言うより年が離れた兄だろ」
「だよね?」
「違和感ある。それに、ん~二人のうちどっちがゆうまちゃんのパパかな?」
3人でゆうまには聞こえないようにひそひそとやっていたらさすがにゆうまも気がついて3人の方に振り返るとそっと説明を始めた。
「あ。気になってるか?俺を育ててくれた親。ミケには話したこと少しあったな。でもって2人は男同士で結婚しててさ。ちなみに俺は養子。まあその話の詳しいことは又、今度な」
「おじゃましまーす!はじめまして~!ゆうまのパパで~す!いつもゆうまがお世話になっています」
1人は明るい感じだ。
もう1人はおとなしそうで無口な人だった。
が、3人とも首を傾げてしまうくらいになんだか見たことあるような印象の人だった。
「それよりもゆうま、俺は仕事を抜け出してきてる。早めに頼むよ」
「あ。そうだった。ごめん、ミケ、巴衛、レンちょっと俺の部屋でテレビでも3人で見てて。悪いな」
うながされるままゆうまの部屋へ押し込まれた。

2人の存在は生徒たちの疑問の嵐だ。
「もうゆうまちゃんの親が両方男ってびっくり!でもなーんかはじめて見た気がしないんだよね?」
「ん~やっぱり?特に片方は僕も見たことあるような??」
「ゆうまの親が男同士だったていうのには驚いた。巴衛、レン俺も気になってな。ゆうまと親の話とかお互いしたことなかったしな」
「よくわかんないけどゆうまさんの家庭事情って意外に複雑みたいだね」
「まあ聞けばゆうまの奴教えてくれるんじゃないのか?いやそれよりも・・・」
「うん、じゃああれは誰って事なんだよね!」
「なんだよな~」
3人とも考え込んでしまった。
「ミケちゃん、浮気されてると思うよ?」
「ふえっ・・・よりによって3人も恋人がいたなんて・・・ぐすっいつもはミケ兄のことばかりなのに・・・なんか悲しくなっちゃった・・・」
「巴衛、なーんでお前が泣いてるんだ?そこは俺が泣く所だと思うが?」
「だってだって・・・うわあああああーん」
「ふう。まあいいが。ん?レン、何やってるんだ?」
「ゆうまちゃんが親と何真剣に話してるんかなって。気にならない?」
「たしかに。今まで電話で近況報告みたいな感じで連絡取ってたのは知ってるが親が直に来ることなんてなかった」
「そ~っと、覗いて聞いてみる?」
「価値はあるでしょ?そーっと、そーとばれない様に」

「ゆうま、ここにもサインを入れろよ」
「たくさんあるなあ。でもこれで楽になるからいいか」
「んーでも大丈夫なの?」
「ちょっと自信ないけど。まあ研究所もその分、支援なりフォローなりするって言ってくれてるから何とかなると思う」
「丁度空いててよかったな」
「本当に助かった。海里父さん、書き込む箇所はこれで終わり?」
「この書類だけは流石にしっかりやっておかないとな。後は部下にまかせるとしてもな」
「で、明日予定通り引越しなの?」
「そう。大丈夫だってさ。うちの3人組すっごくびっくりするだろうな♪」
「ゆうま、良い顔するようになったな。由良もそう思うだろ?」
「ほーんとだよね。最初会った時って言ったら・・・ね。今、すっごく楽しいんでしょ?」
「そりゃね。大変って言えばそうだけど。本当に父さん達が言った通りになった。ありがとう」
「お。忘れるところだ。これが部屋の鍵。これで今日からお前の所有になったからな。ゆうま、間違えてカードキーを入れて開かないってパニックになるなよ?」
「これ、ぱっと見た目同じ。ゆうまがわかりにくいんじゃない?海里、もう少しわかりやすいのにならないのか?」
「もう!由良パパってば。俺、わかるって。こっちが隣でこっちがあっちだよね?」
「合格。でも本当にここでよかったのか?もっとこれより良い所買ってやれたんだが」
「いいです。これよりって・・・端から見たらここでも十分セレブマンションです。あんまり良すぎると生徒達の今後の暮らしに影響出そうだからこれでいいんです。大体、セレブ生活が俺自体苦手で使用人も専属執事も断ってるのに」
「相変わらず、生活が庶民な奴だな」
「父さん、それより大丈夫?車、待たせてるんでしょ?」
「お。そろそろ行かないとな。久々に息子の顔を見たからついな」
「ん~元気なゆうま見れてよかった!海里に強引につれて来て貰ったかいがあったよ。ゆうま、今度イケメン生徒達を連れてお店に遊びに来て♪そうそうお店のお兄さま方が王子様は最近来ないのかってうるさい。あんたのナイト様付きで来なさいよ!」
「由良パパ、じゃあ今度赤い薔薇の花束持って行く。てかスリリングなことが好きな生徒がいたからそいつ連れていこうかな?きっとお兄さん達も気に入ると思うし!あ。下まで送るから・・・」
そうゆうまの声がしてから送りに出てったらしく玄関のドアがばたんと閉まった後シーンと静まりかえった。

暫くしてレンが口を開いた。
「ねえ、明日俺たち引っ越すの?」
「さあ?でもそんな感じだった。でもすっごく急だな。どこに行くんだ?」
「ふええええー!やっとこの街に慣れたのにお別れはちょっと・・・」
「だよな~」
「ちょっと不安」
そのままだまってしまった。
新しい土地になじめるのだろうかという不安。
ゆうまの浮気事件どころではなくなってしまった。
そんな状態に落ち込んでるとはまったく思わずゆうまは帰って来た。
「ただいまー!ミケ、巴衛、レンごめんな~もう大丈夫だから!て、うわあああああー!!」
自分の部屋を開けてゆうまは悲鳴をあげた。
「あ、あれ?今日起こしたよな?寝ぼけて実は昨日から寝かせてないって事はないし。でもどうして三人とも耳と尻尾が生えてるんだ!?」
「動物はデリケートって聞くし・・・よくわからんが大丈夫か?」
「ゆうま、お前何か俺たちに隠してることあるんじゃないか?」
「そうだよ。あるよね?」
「ゆうまちゃんから色々ききたいよ。何?どうしたの?」
「隠し事?あるよ!それがどうかしたか?どうせお前たちのことだから今の話してたの気になって聞いてたろ?」
にっこり嬉しそうにゆうまは笑って答えたので3人は逆に聞き返せなくなった。
気になるのは机の上にぱっと見た目同じに見える家の鍵のみ。
「ふふふ、お前たちにすっごいサプライズあるんだけど明日まで秘密!絶対に明日まで教えないからな!」
そう言いながら鍵を自室の机の引き出しにしまった。
「ところでゆうま?」
「何?」
「ゆうまさんって~恋人いるの?」
「そうそうオレも気になっちゃうな~恋人いるのかな?」
「は?急に何!?えーっ!!ミケまで何、何!?」
「それはさ・・・改めて言うの?・・・本人前にして?どんな罰ゲーム?」
見る見る顔を赤くしてもじもじしながらゆうまは答えた。
「恥ずかしいだろ~ひやあああああ~そんなこと言わせないでくれ~そ、そんなのミケだけに決まってるだろ。もう!ミケまでいきなり何言わすんだ!」
もう恥ずかしくって恥ずかしくって。といわんばかりに顔を赤くしてる。
「まだ何か隠してるよな?何を隠してる?」
「ん~それは・・・ん!?ミケ!!その作戦かー!俺から聞き出そうってやつか!乗らないぞ!明日までぜったーいに教えないからな!」
イヤそうじゃなくって俺以外に付き合ってる奴がいるのかと言う意味でとミケは聞きたかったが変に誤解されてしまった。
正直、ゆうまが健気に隠してる引越どうこうより他の『オスの存在』の方がミケ、巴衛、レンは気になってたのだが。
「ん~こうなったらゆうまちゃん大好きケモノハーレム作戦で行く?ゆうまちゃんは~モフモフ獣大好きっ子だし♪」
「は?ハーレムってなんだ!?まさか、ゆうまにいかがわしいことするんじゃないだろうな?そんなことするんだったら噛みつくぞ!」
「しないしない!ケモノだった方がゆうまちゃん甘えるしお話するでしょ?だからちょーとだけレン達がみんなで獣になって甘えれば~ぽろっと他の恋人のこと教えてくれるかなって!」
「・・・なるほどな。でもそんなに簡単に吐くか?」
「んー確かに好きだろうけど、疑問だよね。でもやってみてもいいかも?」
「じゃあ早速やるか?ゆうまは・・・あれ?」
気がつくと側に居たはずのゆうまの姿はどこにもいなかった。
「・・・トイレじゃないの?」
「じゃあ今のうちに早速準備して~もう!服、邪魔!」
ガサゴソとやりながら3人は獣になった。
トイレから出てきてびっくりしたのは当然ゆうま。
3匹ケモノになって待ちかまえてればびっくりするのも当然だ。
「うわああああああああー!!なんでなんでー!?」
そのあと3人そろって「モフモフしたいか?したいでしょ?」と言ったのだがゆうまはパニックのため聞こえてはいなかった。
「え?ええ!?耳と尻尾だけどころか今度はどうしてケモノになってるんだー!?やっぱり俺、寝かし忘れていたか?そうだからこうなってるんだよな。最近、忙しかったしこいつらのこと寝かし忘れてたのか?」
ケモノにならないように細心の注意をしてたのになんてことを。など思いがこっみあげる。
「ミケ、巴衛、レンごめんな!俺、いけない先生だよな」
そう言って3人を抱きしめる。
ようやく白状する気になったかと喜んだのもつかの間、ゆうまはわっと泣き出して3匹をがしりと抱きしめた。
「本当にごめんな。ごめんな!ちゃんと寝かせてなかったみたいでお前達をケモノにさせてしまって!今日は今から寝ていいから!俺の部屋の布団で3匹で丸くなって寝ていいから!本当にごめんな」
なおもずっと子供のように泣きじゃくるゆうま。
逆に3人は戻り辛い状態になってしまった。
ゆうまの部屋のベッドの布団、昼間丁度日が布団に当たるのもあるが生徒達には寝心地よいとよく昼寝に使われる。
が、普段はケモノになって丸くなって寝てるのが見つかると布団がペチャンコになる!と叱られ即部屋から追い出される。
それが自分のせいでケモノに戻ってしまったと思われたゆうまに強引に部屋に放り込まれ寝ざるおえなくなった。
「どうしよう。ゆうまちゃんを泣かしちゃった」
「むちゃくちゃ悲しそうだった・・・」
「そういえばすっごく僕たちのこのことは気にしてたもんね。ところでどうしてこうなったんだろ?」
「いつもだったらサービスしてくれるの?とか言って笑って喜んでたのにな」
「わからないね。どうしてだろ?」
「それよりゆうまちゃんに謝りに行った方がよさそうだね」
流石に冗談が過ぎただろうかと3人はあやまりにいくことにした。
リビングでは先ほどのことがやはりショックみたいでゆうまは俯いたままだった。
「俺、本当に大丈夫なのかな?こんなんで管理できるんかな?」
ふっとため息をついていた。
彼氏?どうこうより他のことで悩みでもあるんだろうか?と彼らなりに考えた。
「ゆうま?」
「ゆうまさん?」
「ゆうまちゃん?」
3人でケモノのすがたのままそっと声をかけた。
「さっきはすまない。それより・・・モフモフするか?」
「ゆうまさん、ごめんね!僕たちは全然大丈夫だから!遊んでよ」
「ゆうまちゃん、あれはうそ。俺たちピンピンしてるから泣かないで!ね。笑って!」
「・・・俺もごめん、なんとなく知ってた。お前達がからかうから俺も乗ってみた」
「じゃ、モフモフしていいんだったら遠慮なく!だけど明日までぜーたいに教えないからな。お前達の考えはお見通し!」
意外なことばが帰ってきて3人は思わず笑ってしまった。
「で、ゆうまは俺以外に恋人いるのか?巴衛とレンが他の奴といる所を見たって!」
「ああ、巴衛とレンが?見ちゃったの?」
「ゆうまちゃん、すっごくなかよさそうだったから」
レンの言葉に巴衛もうなずいた。
「気になる?でも明日まで秘密!さあ、俺と彼らはどんな関係でしょう?ミケには悪いが恋人かもな~♪ミケちゃんピーンチ!俺が他のオスに取られちゃうぞ~♪」
「な、なんだと!?」
そういいながらゆうまは驚いてるミケの顔をわっしゃわしゃと乱暴に撫で回し中型犬位の大きさはあろうミケを抱き抱えた。
「ん~ミケかわいい~♪お耳大きくって相変わらず尻尾もっふもっふ。ヤキモチやいちゃうかわいいキツネさんは~チューしちゃうぞ~!」
「恥ずかしいー!わかったからヤメロー!!なんで俺が・・・俺たちがケモノに戻ったとたんにいつもいつも・・・」
「ミケのモフモフは特別だからに決まってるだろ♪と、いうわけで・・・」
「巴衛~レン~み~た~な~!!うりゃ~モフモフの刑じゃ~2匹とも悶えまくれー!!」
今度は巴衛とレンを2匹同時に抱きしめると無造作にわしゃわしゃと頭をなぜた。
キツネとオオカミのモフモフ感は半端なくよくてゆうまをいつも虜にしていた。
「巴衛の尻尾、ミケと比べるとモフモフっていうよりフカフカなんだよな~もう少し大人になったらもっふりになるかな?これも捨てがたいけどな」
「レンはオオカミ特有のもさもさ感がたまんないんだよな~ん~どれも良い毛皮持ってるのにもったいないな~♪今はみーんな俺のモノ~♪」
ゆうまはうれしそうにして生徒達をなぜまくった。
「コ~ン・・・(はじまったことじゃないが・・・)」
「コン、コ~ン・・・(うん、ゆうまさんてば・・・・)」
「くーん(やっぱり尻尾フェチな気がすっごくするね)」
三人はそんなゆうまの行動に呆れながらケモノ語で会話をした。
そんなこんなでその日は有耶無耶になって終わり。
ゆうまの『他の恋人の存在』どうこうは謎は謎のままに終わってしまった。

翌日の朝、ゆうまは早くから起きてるようで台所の物音で生徒達は同時に目が覚めた。
時折、頻繁に携帯電話が鳴って話し込んでるのがわかった。
「ついた?多分、一人暮らし分だけだし、そう長く住んでないから荷物はほんの少しだから。鍵は開けてある・・・はい。おねがいします」
切ったと思ったら又、電話が鳴ってる。
「あ。おはよう!着いた?入口にもう1人待ってないか?その子が昨日話した子。・・・え?まだ?ごめんけどもう少し待って!来たら連絡して。マンション、デカイからわかりやすいと思うけど迷子にでもなってるかな?」
朝から慌ただしいやり取りが気になったがほとんど同時に3人ともゆうまがいる台所へ入ってきた。
ゆうまはすぐに気がつきにっこりと笑いながら3人に声をかけた。
「おはよう!今日から賑やかになるぞ~」
「ん?」
テーブルを見ると明らかにいつもと違うから目に止った。
男4人たってこんなに食べれないと思う量だ。
しかも皿の数がいつもより多いのも気になる。
「んん?なんか皿が多くないか?」
ミケがそういったところで遮るようにゆうまの携帯電話がかけていたエプロンの中で鳴った。
ゆうまはすぐに出る。
いつもと違ってなんだかゆうまは忙しそうだと言うのが見て取れた。
「お。着いた?入り口のロック解除するからそのまま上に上がってきて。部屋、教えたからわかってるだろ?・・・そう。え?何言ってるんだ!それも勉強だ」
「誰か来るの?」
巴衛がゆうまにたずねた。
「そう。誰だろうな?」
「あ。今日は隣2軒引越してくるからうるさいからな。さてと、つづきつづき・・・」
ゆうまはいそいそと又、キッチンに向かって食事の続きを作り始めた。
一体どうなってるのか?ただただわからずに首を傾げるしかなかった。
そんなゆうまの姿をどうしていいかわからずに3人ともじっと見つめていた。
そうしてたら流石にゆうまも背後の視線を感じ、3人にそっと声をかけた。
「朝ごはん、まだだからテレビでも見てて。ミケ、新聞はリビングの机の上だから」
うながされるまま、テレビの電源をいれた。
本当にこれから何が起こるのか?緊張のせいか3人とも何も話さずにじっとテレビを見る。
が、ゆうまの行動が気になって時折どう出るのかとゆうまの姿を時折眺めた。
丁度、ゆうまが朝ご飯できた頃に玄関のチャイムがなった。
「お!来た来た!ちょっと行ってくる」
バタバタと玄関に消えていく。
「何が始まるのかな?」
巴衛は玄関に消えていくゆうまを見ながらミケとレンに声をかけた。
「ミケちゃんも知らないんだよね?」
レンは一番ゆうまが心を許してて何でも話してると思われるミケに声をかけた。
「知らない。誰が来るのかもどういう関係かも」
レン、今回ばかりは俺にも話さなかったと言わんばかりにミケはため息交じりに答えた。
「この瞬間がドキドキだよね~」
「そうだよね~」
「まったくだ」
ふうと3にんでため息をつく。
暫くすると話し声が聞こえこっちに向かってきてるのがわかる。
「実はまだ言ってないんだよ。すっごく驚くと思う」
「そうなんだ。そういうの好きだな。ケモノの時に僕がどれだけそれくらったか」
「へえ~ゆうまが。覚えておこう」
リビングと台所がある部屋のドアが勢いよく開けられた。
当然、驚いてミケ、巴衛、レンは振り返ると声をあげた。
「わっ!ミケ兄あの人だよ!」
「ミケちゃん、オレが見たのあの人!」
「な、何!?」
驚いて3人ともキョロキョロとした。
「紹介するな。うちの4人目の生徒のハヤテと5人目の生徒アヤト」
「ちなみにこっちがハヤテ。種族はおおかみ。ハヤテ、うちにはもう1人オオカミがいる。レンだ。同じオオカミだし仲良くなれるんじゃないかな?」
明らかに自分達より年上の金髪の男が会釈した。
「茶髪の方がアヤト。種族はイヌで元俺の飼い犬。もうね、なんでこうなったのか俺にも謎なんだけどさ。と、いうわけで以前、みんなでイヌを飼ってみよう!計画はイヌが人に化けたから無しな。元セラピードックだから人当たりは良いとは思うがよろしくな。ほらアヤト、先輩達にあいさつ」
「よろしくおねがいします」
「アヤトは人になって浅いからまだちょっと話すのが慣れていない。そこの所はちょっと考慮してやってくれ。と、いうわけでうちは生徒が5人になりました~!ミケ、巴衛、レンびっくりした?なかよくしてやってくれよ!と、いうわけで今日のびっくりサプライズはおしま~い!」
ゆうまは満足気ににっこりと笑ってる。
「おい!ちょっとまて!4人目ってどういうことだ?まだ俺たちそこまで行ってないはずだ」
「うん、それに5人目って?5人まで研究所は解放してないでしょ?」
「何がどうなってるの??」
何がどうなってるのか?予想外のゆうまからのサプライズはとても嬉しいが謎だらけで3人はとまどった。
「実はおまえ達と別枠で2枠登録許可が下りてさ。だから部屋とかも別々で離れてアパートで暮らしてもらってたんだけど俺がハードになちゃって。偶然、隣はずっと空いてるしちょっと恥ずかしいけど親に2部屋ねだった。ここより間取りはちょっと狭くなってるけど。で、昨日受け渡しだったというわけ。ま、うちの親が管理してるマンションだからこんなもんかな?」
「・・・ゆうまの恋人じゃなくって生徒だったんだな」
ミケはほっと胸をなで下ろした。
「ん~?てことは3クラスってことかな。めんどくさいからここ1組、隣2組、向こう3組だな。で、将来的には3・3・3か4・3・3かな?」
「ん?ゆうま?なんだ?その数字は??」
「将来の予定生徒数。枠取ったからには見ないとな。すっごくにぎやかになるかもな。ミケのせいだからな」
「は!?なんでだ!」
「なんででしょうね~」
あの時、背中を押したのはミケ。
3人目のレンが来ることになってすっごくとまどって悩んでたのを押したのはミケと巴衛。
それが嬉しくって今にいたる。


「さあさめる前に朝ご飯にするぞー!好きなところに座れよ!その後、大変だからな~!」
「ゆうまちゃーん、たまにはレンとお隣で食べよ~」
「いいぞ。じゃあレンと隣な。あと同じオオカミ同士だしハヤテともお隣な」
「じゃあアヤトさん、ミケ兄いっしょに食べよ~!」
「お。いいぞ!じゃあせっかくだアヤト真ん中でどうだ?」
などとなごやかに席に着きみんなでいただきますをする。
「食事ってのはみんなで食べるとおいしいよな~」
「そうだね」
「これからいつもこんな感じ?」
「えー!うっそー!!ひょっとして兄ちゃん!?」
「ははは!うちの群のことよく知ってるな。同じ群にいたか?ゆうま先生、体の匂いってケモノの時と同じか?」
「ん~ケモノの時より匂いが無くなってほとんど人レベルくらいしか匂わないと聞いてる。けどケモノん時とほぼ同じってきいたぞ。何?兄弟疑惑浮上なの?まあ寝汗くらいはかいてるとは思うから分かるんだったらお互いに首筋の匂いでも嗅いで納得したら?ただし、人はそんなことやって兄弟か?なんて確認しないけどな。しっかり見極める場合はDNA鑑定とか?」
ゆうまがそう説明したところで携帯が鳴った。
それをとりながらつづきをレンとハヤテに話す。
「あ!どっちが身分が上って分かってもマーキングだの尻の匂い嗅ぐだのボスと崇めろとかすべて禁止!ケモノじゃないんだからな!それだけは覚えといて」
そう言ったところで携帯の画面に目をやって着信主を確認してゆうまは驚く。
「擬人研究所!?なんだろ?急患でも入ったか?」
そう言いながら少し離れたリビングのソファで電話をとって話し始める。

「また怪我でもした動物が保護されたのかな?」
心配そうにゆうまの背中を見ながら巴衛がはなした。
「多分、そんなとこだろう」
ミケはため息をついた。
「ゆうま、そういうこと相変わらず多いんだ」
アヤトは家にいた頃のゆうまを知ってた。
普通の動物病院の医師よりは楽な職業とは言え、急患が出れば夜中だろうと容赦無しに呼び出されてたことを。
眠そうにしながらも急いで研究所に行くゆうまをどれだけ見たか。
「まあああ見えて白衣の天使だからな。しかたない」
ハヤテは諦めるようにため息をついた。
「え!?兄ちゃん、ゆうまちゃんは白衣の天使(看護師)じゃないよ。動物のお医者さん」
そこを突っ込んだのはレン。
「あれ?レン、ハヤテが兄だって発覚したのか?」
目をぱちくりしながらミケは質問した。
「したよー!俺の兄ちゃんでーす!でもってケモノの時は俺がいた群のボスだったよ」
先ほどまでと違い嬉しそうにレンは皆に紹介した。
「に、してもなんか難しい話か?長いな。しかもなーんかゆうまの奴あわててる」
心配そうにミケはじっとゆうまのやり取りを見守っていた。

「え!?何かの間違いじゃ?早すぎません?もう、シオンさんてば!」
「え、ええー!?冗談でしょ?絶対、間違ってますって!!無理無理無理ー!」
「ひええええー!そう言われましても。お願いですからレンの時みたいに毎日医療部の方にお百度参りみたいに来ないでくださいよ!」
「・・・・そんな!シオンさん、実はSでしょ。勘弁してくださいよう・・・ええ~!?覚悟はしておきます。俺がそうしたんですから」
涙目になりながら電話を切った。
そして、明らかに先ほどまでと状態が違い今にも泣き出しそうなゆうまが生徒達に話した。
「・・・もうすぐ6人目と7人目お願いするかも?てさ。研究所で俺んちに来たいって言ってる子が多いんだってさ。年末年始は8人で温泉にでも行けるかもな~無理かな~な感じらしい」
「え?」
「うそ!?」
「本当か?」
「えええええー!!」
みんな驚きの声を上げた。
「落ち着かない職業だな。しかも容赦無しか?」
ミケはため息をついた。
「もっともーと賑やかになるぞ♪あはははははは」
ゆうまの瞳孔がおかしい。
しゃべり方もどことなく棒読み。
それほどに驚いたのだろうか?
「こらこらヘタれるなよ。ま、俺たちがそれぞれサポートするから。こんだけ人数いるんだぞ?」
ミケがゆうまの肩をぽんと叩いた。
「そうそう、かわいいゆうまちゃんをみーんな一人ぼっちにしないよ?困ったら助けてあげるし!」
「レンの時でもなんとかなったんだもん。それにここまでハヤテさんとアヤトさんのこと見てるでしょ?」
「うわああああ~ん。ミケ~巴衛~レン~」
3人に泣きじゃくるゆうま。
その様子を見てアヤトはため息をつきながら首をかしげた。
「ゆうま、あんなんだったか?もっとこう・・・」
「よくわからんがゆうま先生ってほっとけない感じか?研究所の噂もまんざらでもないらしいな」
ハヤテもやれやれと言わんばかりにため息をついた。

おわり。



あとがき・・・・・・・・・・・

この小説、実はミケとゆうまが将来的には人数割りどうこうやってる次点で当初、終わりでした。
が、書いてる時に事件が!!
ゆうまが言うところの1組(mixi版)にシオンさんが来ていいました。
「4人目をもう少ししたらお願いするかも?」と。
私、びっくりですわ。
もっともっと先だと思ってたから。
4人目より2組(公式)と3組(モバ版)の2人目のほうがどう考えても先だと思ってただけにパニックですわ。
そうこうしてるうちに2組でもそろそろシオンさんが2人目お願いするかもと来そうな感じに。
レベル考えると2組が先になりそう?そんな感じです。
どうでもいいけどいつも気になる!
一体、研究所の動物達はうちに来たがるがどう噂されるんだ??
まあその話とかアホ全開でそのうち書くかな?
まあいつやらどこの小説か忘れたけど巴衛が言う「8月に研究所を出たミケが立派に人間になってる。しかもゆうま先生に大切にされてるらしい。あんな先生にみて貰いたい!」な感じだろうけど。
でもBL的に考えるんだったら「なんかさ~ミケと先生がオス同士なのにヤバイ関係らしいぞ?」「ええー!たしか医療部のあの先生だろ?意外!オス同士平気な口だったんだ」「まあさ、ミケじゃなくても顔はオスなのにきれいだし、優しいし一緒に住んだらどうかなりそうだよな~」「つーか、病気してももともと動物の医者なんだし独り占めできそうじゃね?よくね?」「うおおおー!シオン先生に頼んでみよう!」だったらメチャ嫌!
そんなこんなで今日はここまで。
ありがとうございました!

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